園だよりから

2022年1月の園だよりから

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
新しい年2022年、寅年ということで調べてみました。
「新しく立ち上がること」や「生まれたものが成長すること」とありました。
大きくとらえると「成長」や「始まり」の年です。
縁起のよさを表していますね。皆さんにとって良い年になりますようお祈りいたします。

私はお正月の厳かと言いましょうか、凛とした雰囲気に身が引きしまります。
そして家族と迎える元旦の朝のあたたかな雰囲気も好きです。
娘たちが小さい頃、朝お雑煮やおせちを前にしてお年玉を楽しみに待つ姿があったり、
家族ですごろくを囲んでワイワイやった事を思い出します。
きっと子どもたちもそれぞれの家庭でお正月を過ごしてきたのでしょうね。
「あけましておめでとー」と大声であいさつしてくるお子さんや、とつぜんおじぎをして
「ことしもよろしくおねがいします」とあいさつしてくれるお子さん。
1人の1人のお子さんたちの姿を楽しんでいます。

幼稚園内もお正月の飾りや伝承遊びのコーナーや各部屋の墨書が子ども達を迎えてくれています。
しばらくはしょうわのお正月をみんなで楽しみたいと思っております。

 

【カバンについて】
梅崎先生が1999年6月の園だよりに書かれて、その後更に何回か書いて戴いてお伝えしてきた文章です。
小さくて可愛い幼稚園のカバン。
何だか子どもさんが持ちたがらない時は、知らないうちにお母様がヒョイと肩にかついでしまったり、
ご自分の荷物といっしょに何気なく持ってあげたり・・・。そういう光景を時々、見かけます。
子どものカバンはお家に帰りつくまで子どもさんの責任に任せて欲しいのです。

今は小さくて軽い幼児のカバン。でも次はランドセルが待っています。
次々と大きく重くなっていくのがカバンです。大きくて重いカバンは親は持ってあげられません。
これは多分に比喩的な言い回しを私はしているのでしょう。
子どもの抱える問題を親は抱えられないということです。
カバンを持つという何気ない行動の中に、大切なものがひそんでいるように思うのです。
大きくなった子どもさんのカバンを親は重くて持ってあげられません。
様々な悩みを抱えた時、自分で解決しないといけない問題に直面した時、親は代わってあげられません。
自分で自分の問題にしっかり向き合って生きるということが肝心なことです。
「これはあなたの物よ。このことは、あなたの問題よ」と見すえて、子育てをしてくださいね。

子の問題、親の問題を混同しない訓練というか、考え方を、
ご自分でものにしていかれるというのは大切なことと思っています。

“カバンは自分で持ちましょう” ~2002年11月の園だよりから~

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