夏休み、いかがお過ごしだったでしょうか。
私は群馬県みどり市にあります「星野富弘美術館」に行ってきました。
星野富弘さんは中学校の体育の先生でしたが、怪我をし、首から下は全く動かなくなりました。
毎日、病院の天井をみつめたままの生活が続き、生きる希望もなくなりました。
そんなある時、星野さんの先輩が「ぼくにはこれしかできない」と聖書を一冊届けました。
しかし星野さんは読む気力さえありません。
しばらく段ボールの中にしまっていた聖書をある日思い切って読んでみると
「疲れた者、重荷を負う者はだれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」
という言葉に出会いました。
そして何度も読み返していく内に、重い心の中に暖かいものがわいてくるような気がしました。
やがて星野さんはイエスさまが自分を愛し、十字架にかかり、
今日も一緒にいてくださる神さまだと信じることができました。
しかし、イエスさまを信じたからといって、首から下が動くようになったわけではありません。
それでも心の中に宝物をもったような喜びが与えられたのです。
その後、星野さんは口で筆をくわえ、花や文字を書いて人々の心を和ませ、励ます画家になりました。