毎日、子ども達が遊ぶ姿を見ることができて、幸せを感じています。
入園・進級の頃は少しだけ自分の気持ちを小出しにしていたようですが、今はちがいます。
「集まるよーっ」「やだ!もう少しこれやってから」、「この砂に水入れようか?」
「オレはいれたくない」「そろそろごちそうさまするね」「もうお腹一杯だから残しちゃお」。
自分が思ったことや決めたことを、しっかりと言葉にしています。
春はまだ肌寒い日もありましたが、ポカポカ♪の日が多くなり、いつの間にか汗ばむ日々です。
何だか気温があがると子ども達の心も解放されてきたように思えますね。
毎日の幼稚園生活の日々が 育て成長させてくれたのでしょうけど、
季節も多少なりとも影響しているのかもしれませんね。
今私が一番子ども達の育ち・成長を感じるのは泣く姿です。
ママに会いたくなって泣く、転んで泣くという姿ではなくて・・・、
くやしくて泣く。
仲間と同じようにできなかったり、我を張ってある事ない事言ってしまった
自らの態度に気がついたり、ふざけて遊んでエスカレートしてしまい
注意されて「しまった!」と思ったり、人間としての心の育ちが見えてきます。
これは絶対に動物にはありませんね。
くやしくてとことん泣く姿を見て、「この子は今まさに育ってるな」と感じ胸があつくなります。
さて、今回は遊具について書きます。
以前は(もうずいぶん前ですが)頌和にもブランコ・ジャングルジム・すべり台がありました。
いつもこの3カ所と砂場に子ども達が集まっていました。
「ブランコにのってる所にはあぶないから行かないで」
「ブランコに誰かがのっている時には支柱にのぼらないで」。
ブランコのルールがどんどん増えてきました。これは遊びの決まりが増えてきて楽しめないね・・・と考えました。
すべり台も、どんどん決まりが増えてきます。(真夏は滑り面が熱くなるんですよ)
上からすべっている人がいる時は下からのぼらない、たくさんの人数ですべらない、
とにかくどんどんやってはいけない事がでてきます。
私達はできるかぎり「ダメ」はなくしたいのです。
そしてその遊具の遊び方は自分達で考え工夫していけるのが遊びの力だと思っていますので
ブランコやすべり台のように遊び方が決まっている遊具をなくしていきました。
それと平行して「トリデ」なるものを作りはじめました。
ブランコの支柱にそんなにのぼりたいのならブランコの上に板をのせて遊び場にしよう!
これがトリデのはじまりです。
子ども達のことを一番に考え(ちょっとだけ 大人の遊び心も入りましたが)
長い時間をかけて今の素晴らしい環境にしていきました。
この続きはまた次回といたしますね。
※遊具はできる限り木造のもの・・・と決めています。