暖かな日が多くなってきました。
そして子どもたちの活動も園庭が中心になってきています。
かけっこをしたり、鬼ごっこをしたり、砂場でダムをつくったり、
築山でボールの通り道をつくったり・・・。
その姿は必ず誰かと一緒です。一人で遊ぶより誰かと一緒にいた方が嬉しい、楽しい、面白い。
そしてそこには子ども同士の信頼関係が育っています。
お子さん達は素晴らしい力を身につけていますね。
この力こそ「根拠のない自信」をつけたお子さん達がみせてくれる「基本的信頼感」です。
人が生きていく上で一番必要なことだと思います。
12月の園だよりにも書きましたが、根拠のある自信は、根拠となる事実が消えるとなくなってしまいます。
根拠のない自信は、そうした条件つきの自信ではなく、親からありのままを受け入れられ、
愛されているという実感から生まれるものです。
子どもの心は「安心」と「不安」、「依存」と「自立」を行ったり来たりしながら、少しずつ成長します。
親が子どもがいつでも安心して戻ってこれる「安全基地」になっていると、
子どもは弱った心が満たされ、元気になってまたいろんなことに挑戦できるようになるのです。
ここでやってはいけないのは「子どものため」と思って「甘えないの!」と突き放したり、
「あなたもしっかり頑張りなさい」と十分に甘えさせないまま背中を押すことです。
これを続けてしまうと「ここは安全基地ではない」と認識してしまい、外に出ていく勇気が出なくなり、
基地の安全を確かめるために延々と甘え行動を繰り返したりします。
どうぞ一番心身が育つこの幼児期、お子さんを愛し、認め、甘えさせてあげてください。
きっと親御さんからもらった力はお子さんの一生の宝物になるはずです。