二学期ですね。暦の上では秋!
暑い日はもう少し続きそうですが・・・
幼稚園のお庭にはトンボが遊びに来る日もあります。
さまざまに深まっていく秋、楽しみたいと思っています。
さて前回、園庭の遊具について書きました。この続きを書きますね。
頌和のトリデはブランコの上に板をのせて遊び場にしたのがはじまりです。
この遊びがなかなか面白い、まずカンタンには登れず、登ってみるとけっこう高い、
とっても気分がいい。子ども達も大人もハマリました。
次は 砂場の上にある藤棚に板をのせて登っちゃおう
(以前、砂場はことりの部屋脇、クリスマスハウスの辺りでした)。
これも人気の遊び場になりました。
今現在の砂場にはキウイ棚がありますが、子ども達はそこにどんどん登っています。
頌和の環境が長い時間をかけて子ども達の体力や知力を育ててくれたのでしょう。
少しずつ上の空間を遊び場に・・・と考えてくると我々素人には限界があります。
ちょうどその頃に出会えた方が井上さんです。
「お話しの世界」を子ども達に届けてくださっている有子さんのご主人です。
何回も頌和に足を運んでくださり、一緒に子どもが育つ遊び場を考えていただき
今のトコトコやトリデを設計してくださいました。
井上さんはこの頃から幼稚園や保育園の園庭づくりをはじめられ、
かなりの数のすばらしい園庭を作っておられます。
トリデやトコトコが出来て、子ども達が考え、話し合い、工夫して遊ぶ姿を見て、
おやじの会の方々も「何か作ろう!」と声をあげ立方体を組み合わせた遊具を作って
プレゼントしてくれました。
私たちは、この幼稚園時代の遊びがとても大事だと思っています。
人は人間関係の中で生きていきます。人間関係なくしては生きていけないのです。
この幼稚園時代、親御さんから離れて集団の中に入っていきます。
小さい人も大きい人もお互いを感じながら毎日を過ごしていきます。
「ことりさんてこんなに小さいんだ」「おりーぶっておおきいな」から感じはじめ、
自分以外の他者との コミュニケーションができていきます。
最初は自分がやりたいことを考えていますが少しずつ人の遊びが見えてきます。
同じようにしたい、同じことをしたい、自分とおなじことをさせたい・・・
そんな思いがぶつかり合いになったりします。
人との関係の中でどんどん育っていくお子さんたちをみつめてきて、
ただ遊ぶだけ、ただ遊ばせるだけの環境ではいけない・・・、と私たちは考えます。
遊びの環境は保育者が充分に考え用意していくことによって変わってきます。
前回書いたブランコやすべり台への思いが大きく園庭を変えていく力になりました。
長い時間をかけて今の環境をつくってきた思いや、どのように考えてきたのか、という事を書きました。
次回は遊び場が少し高い場所にあったり、ゆれる通路だったりについて書いていきたいと思います。